プラセンタ療法
プラセンタ療法とは
プラセンタ(placenta)とは、哺乳類の胎盤を意味します。
人間では、1個の受精卵がわずか10ヶ月で約3kgの胎児に成長する間、臍帯(へその緒)で胎児と母体を結んでいる胎盤は、胎児の成長に必要な酸素や栄養分を母体より胎児に運び、また胎児の排泄物を母体に引き渡す役割を担うと共に、ホルモン分泌や免疫作用も果たします。
短い期間とは言え、胎児の成育のために、様々な臓器の働きの代行します。
動物が出産直後に胎盤を食べることは、よく知られており、この「万能の神秘の臓器」胎盤を利用して色々な病気や症状に対して、人体の自然治癒力を高めようとするのが、「プラセンタ療法」です。
プラセンタ療法の歴史
西洋では「近代医学の文」ヒポクラテスが、胎盤を治療し利用したと言われており、中国では秦・唐の時代より不老長寿の妙薬として用いられ、近代に至ります。
1930年代にソビエトのフィラトフ博士が胎盤の埋没療法を行ったことに始まります。
プラセンタ療法の薬理作用
プラセンタ療法の効用
婦人科 | 更年期障害、月経不順、月経痛、冷え性 |
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内科 | 慢性肝疾患、気管支喘息、胃炎、胃十二指腸潰瘍、便秘 |
皮膚・美容 | アトピー性皮膚炎、しみ、しわ、たるみ、美肌効果 |
アレルギー | 花粉症、アレルギー性鼻炎 |
整形外科 | 腰痛、肩こり、関節痛 |
精神神経科 | 自律神経失調症、心身症、不眠症 |
耳鼻科 | めまい、耳鳴り |
プラセンタ療法の安全性
当院で使用しているプラセンタエキスは、日本人の胎盤から抽出されたもので妊娠中の血液検査で、梅毒、HIV、B型肝炎、C型肝炎、成人T細胞白血病などの検査で陰性を確認したものです。
また海外渡航歴からも安全を確認して胎盤を加水分解、加熱滅菌しており、その安全性は確保されております。
プラセンタ療法の副作用について
国内で既に50年以上行われてきましたが、稀に一時的な注射部位の発赤、腫れやかゆみを生じる以外には大きな副作用の報告はありません。
プラセンタ療法の実際
治療はヒトプラセンタエキスの注射液(当院ではメルスモン注射液)を皮下に注射します。当院が使用しているプラセンタ注射液は、医師のみが使用できる医薬品として国の認可を受けた製品です。
一般的に最初の1~2ヶ月は週に1~2回、その後は症状により1~2週に1回程度施術します。